Theme of the blog

晴れな人生、生き方!
それでいて、夢がちりばめられていて、ところどころで出会えるといい。
自己満足だとも思いながら、夢の一つである国際協力に踏み出す。

*用語説明*
ANM・・Auxiliary Nurse Midwife(准看護助産師) 農村部で15・6の村を対象にドクターなしで診療所を運営する。分娩から成人・子どものケアまで。

ナース・・・日本のように看護師と助産師の資格が分かれておらず、それ以上のことも行う。例)会陰切開や、縫合など

2011-03-20

お祈り

朝と、夜。
私が住んでいるインドの町では、お祈りの歌が聞こえてきます。

普段、何かに何かを祈ることにあまり慣れていないけれど。
近くのお寺に、インド人と一緒にお祈りに行ってきました。

目を閉じて、鐘の音と空気の音に耳をすましていると、ちょっと泣きそうになったけど、泣いている場合じゃないから、

”日本が悲しみからたちあがれますように”

そう心からお祈りしてきました。


私は元気です!
生かせてもらえ、毎日笑って過してます。


みんなは、家族をこっちに呼べ呼べって、インド人らしく強引に誘ってきますが、私は日本に帰りたい。
わからないけど、被災地の人もそういう気持ちなんじゃないかな、って思いました。

どこにいても、生まれ育ったところやその仲間っていうのは、ずっと心にあるものですよね。
温度差こそあれ、私も日本人だなって思います。


今日は、インドでは春を迎える色のお祭り、ホーリーでした。
(正確には、正直、酷暑を迎えるの間違いではないかと思いますが・・・)

ハッピーホーリー☆

2011-03-15

停電パニック

なんでしょう、停電して困ること。

途上国に住んでいる方々なら日常茶飯事の、「停電」ですが、こちらも毎日8時間の計画停電なのでよく考えてみました。
幸い、突然の停電は少なく、計画的です。
国によっては、何時間も突然停電もあるのでまだマシかな、と。

困ること。
健康な私が困ることといえば、部屋の電気ぐらいですかね。
でも、わかっていれば困ることも特にない。


まず、停電する時間が決まっているので、それに向けて電気がある間に充電はします。
四六時中パソコンを使う仕事でもないので、ラッキーでしょう。
ゴハンは、鍋で炊くし。
レトルトや、冷凍食品はないから、毎日その場でその時のモノを使って食べるし。
チンはないので、残さない量を作る。
寒い時は、服を着込むし。
体を洗うお湯は、鍋で沸かして作るし。
洗濯機はない。

あと、何が困るかな。

想像してみたけど、私の想像力が及ばない。


そう思うと、東京の3時間の停電で、なぜ大量にカップラーメンとかを買いこむのかわからないのですが、きっと現場には現場の事情があるんでしょうか・・・
地震・津波にやっぱり備えているとか?
あ、IHクッキングヒーターだから、それで?
でも、その3時間以外の時に料理するってことで無理なのかな。
屋内待機を命じられているから・・・か?


そりゃ、私のいる田舎には車いすの人が登れないような建物はないし、あっても誰かが抱えてくれるつながりがあったりしますが。
在宅酸素も、呼吸器も、透析も、そんな選択肢ないから存在しないのは事実なんですけど。
そして、電気がなければ手術も何もできなくなるっていう状況が、東京の生活を維持していく現状とはかけ離れたお話なことは、

・・・・重々承知しているうえで。


やはり、健康な自分とその家族がただ生活するということだけを考えた時、3時間あまりの停電と大量の買い物を結びつけるのには、やや苦労します。



”銀行が潰れる”というウワサを聞き、潰れる前にと人々が一気に口座からお金を引き出した。

その結果。

その銀行は、本当に潰れてしまった。


有名な話ですね。


お金を引き出さなければ潰れなかったのかもしれない。


批判ではないです。
そんなこと、私も東京にいたら思いもしなかったかも。
パニックにもなってたかも。


電気がない。
ガスがない。
薬がない。
人がいない。
モノがない。
カネがない。


こんなことがあって、ありがたさわかって良かったでしょ、なんてとてもじゃないけど言えないです。
起こらない方が良かったに決まってるし、本当に悲しい事実です。

でも、そんな生活を慢性的に強いられている人々も、世界中にはたくさんいるんだってことを思い浮かべるきっかけがあれば、何か救われることもあるでしょうか。


結果論となってくるでしょうが、それぞれの優しさと想像力に期待します。

2011-03-14

2011.3.11  2:46pm

こんなときにブログに何を書こうと思ったのですが、見てくださっている方もいるので、忘れないように書いておこうと思います。

まずは、被災されている方、そして今も日本で余震とともに過している方、お見舞い申し上げます。
そして、今回の地震で命を失われた方、ご冥福をお祈りします。


事務所から緊急連絡網が回ってきたとき、リキシャーでたまたま早めに帰宅している最中でした。
「宮崎県でM8の地震があった。東京の本部とは連絡がつかない。」
というものでした。

ピンと来なかったです。
なんで、地震で緊急連絡網が回ってくるんだろう・・・って。
日本では地震なんてよくあることだという認識から無意識にそう思いました。
そして、なんで東京も連絡つかないのか?って。

すぐに帰って、大家さんちに行き、テレビをつけてもらいわかりました。

津波にどんどん流されていく町の映像を見て、
「え?これでチャンネルあってる?」って言いながら恐怖で体が震え、泣いてしまいました。

今だって、信じることができないです。
あれが日本だってこと。


毎日毎日、インドでも、世界でもトップニュース。

週末に入り、そしてそのあとデリーに出てくる予定で来たのでみんなには会えませんでしたが、
大家さんをはじめ、同僚からひっきりなしにかかってくる電話。
牛乳屋さんも、新聞屋さんも、みんなが声をかけてくれました。

”インド人で、インドにいて、こんなに無力に感じたことはない。
でも私達は、いつも日本のそばにいるよ。だから大丈夫だからね。”
”心配しないで。神様がきっと助けてくれるから。”

って。


その後すぐ、デリーに出てきたのですが。
電車の中も、デリーの街でも、会う人みんな、JAPANときけば、
”大変だね。見たよ、ニュース。両親大丈夫?”
って、見ず知らずの日本と両親を必ず心配してくれました。


今は、地震どころか被ばくの問題も勃発し、ありとあらゆるネガティブな問題で混乱していることもあるかもしれませんが、こういうときこそ優しさと想像力、思いやりで過していきたいものだと思います。

海外からで、偉そうなことは言えません。
そして、判断の余裕も無くしていることもあるかもしれません。
政府や報道、企業や警察、そして隣人や他人にまでぶつけたい怒りや苛立ちも、あるかと思います。
でも、ただ怒りをまっすぐぶつけ、不満を言うだけのエネルギーは疲労と他人への傷つき、そしてそれに対応することでロスしてしまう支援を産むだけだと思います。

一歩引いて、冷静に優しさを向けてみたいものです。


それぞれが、それぞれの立場で今できることをやることで、またいつか明るい日本に戻ることができればいいなと思います。

テレビに出てました。

”祖父母達は戦後、日本を復興した。我々も同じように日本を立て直す”

って。



日本だったらきっと大丈夫。



こんな言い方こんな時になんですが、

ついこないだまで思ってた、

”日本はもうダメかもしれない”

を、希望にかえることができたような気がします。


世界中の人が応援してくれています。

ダモーに帰ったら、インドのみんなとお寺にお祈りに行ってきます。


Twitterの画像より




2011-03-10

ナースの休憩室

今日は、15分置きにお産があって、20畳ぐらいしかない一部屋の分娩室に、30人近くの人で満パンで、外の床には、うんうん言ってる妊婦がまだ数人っていうまさに戦場でした。
(暗さと汚さが、映画に出てくる野戦病院・・・)

日本でもそうだけど、どうしてお産って、重なるんだろう。
全く来ない時は、全く来ないのに、一斉にみんな一緒に生まれにやってきます。
生命や自然の不思議さ。
で、ちなみに今日は男子デー。
そう。
なんかやたら女の子が続く時や、男の子が続く時があって。
どうして、どの地区でも、勝手に校区をバンバンって割っても、どのクラスもちゃんと男女半々ぐらいになるんだろうってものすごい不思議だったけど、生まれている現状をみてもなお不思議です。

相談しているとしか思えない。
赤ちゃん同士で。


窒息状態で、生死をさまよっている赤ちゃんもいて、今日は大変。
そんな一刻を争う中。
夜勤だったから午前は休んでていいはずの、研修のANMが分娩室に覗きにきていて。
ちょうど、そんなときに緊急事態が発生したものだから、人一倍走りまくって、蘇生やモノを取りにいったり手伝ってくれました。

村で働くANM達は、いつだってみんな純粋で明るくって、人想いで、新人の子達なんてとってもかわいい。

「カナ・ディー!もう、走りまくって疲れたよーーー。
でも私も勉強になったね!?
赤ちゃん大丈夫かなー」

なんて言いながら、そんなまっすぐな姿勢がほほえましい。

この子を含め、ほんっとーーーに純粋で、キラキラした目で、抱きついてほっぺにキスをしてきたりします。
(そういう挨拶文化のないアジアンな国ですが、田舎はとにかくみんなが小学生)


緊張と激務の仕事なので、天使などではなく、休憩室は完全に「普通のヒト」であるナースという職業ですが・・・

ラシュミーも真剣な顔で、働き、ゴハンを食べた後は、素の女の子に戻ってました。


ラシュミー。 21歳、未婚。天真爛漫。 

本当は・・・・・

超美人!




「にゃーーー」











にゃーの彼女のムービーをクリック! → ”休憩室にて”




2011-03-05

料理

料理は人柄、そしてその時の心の状態が現われるってよく言われるけど、インドでもそうだよって教えてくれました。

北に住んでいるため、南インド料理には疎く(そしてあまり好きでもない)、そこを含めては言えませんが。
数々のインド料理を食べてきて確信していること。
それは、
2階に住む大家さんの奥さんの料理がダントツ1位でおいしいということ!!

インド人には珍しく、おしとやかで、品があり、干渉しないが気にしてくれる。
なにより可愛らしい。
大家さんとしては抜群で、ここに住まいを持っているから私はインド生活をとても快適に過ごすことができていると言っても全く過言じゃありません。
インド人らしく、おしゃべり好きで、食べることが好きで、容赦なく私のお皿にわんこ式でよそってきますが、そんな彼女が私は大好き。

人の悪口は一切言わず、私の話をいつもただただ聞いてくれ、笑ってくれる。
その彼女に、来た当初はもちろんのこと、今もいつも癒されているのです。


レストランのものから、南のものまで、とにかくなんでも作れちゃう敏腕料理家の彼女。
性格がそのまま料理に現われていて、いつも主張しないが味のある、とーーーっても口当たりのいいインド料理を食べさせてくれます。

そんな彼女に料理教室を時たま開いてもらっていましたが、ここ最近忙しくて、お願いしてませんでした。
久しぶりに明日、クラス開催!ってことで、昨日メニュー決めを2人でしました。

基本の「き」の字の料理は少し習ったので、明日はちょっとおめかし料理の定番中の定番、パラクパニール(ホウレンソウとチーズのカレー)に決定。
そして、なんと!
家ではほぼ100%と言っていいほど、作られることはなく、レストランでもあまり注文されない、あのナンを作ってみようと提案してくれました。

インドなので何があって中止になるかわかりませんが、明日は一応開催予定。
楽しみ~


あと半年。
何か習って帰ってきて欲しいメニュー、リクエストあったら教えてください!
ちなみに、卵も食べないベジタリアンなので、ノンベジリクエストは受け付けられませんが・・・
ちなみに、弟子入り修行の姿勢がなってない私なので、あの味の再現はいつになるかわかりませんが・・・


先生で大家さんのアヌラーダハ・ディディ