どんどん時間が過ぎていく・・・・
半月ぐらいが、だるま落としのようにスパーっと抜かれるような感じで飛んでいきます。
気づいたら、あ、帰国でした!ってことになりそうなブログなので、明日も朝早くて睡魔も襲っていますが頑張って書いておこうと思います。
というかこのブログ、カウンターをつけてないのでコメントをくれた人しかわからないのだけど、誰か読んでくれているんでしょうか・・・?
2年も書き続けて、いまさらこんな疑問を持っても仕方ないのですけど。
ま、自分の覚え書きってことで。
いつも独り言ですみません。
最近、本当に楽しいです。
でもとってもバタバタしています。
きっとそれは、ゴールテープが見えているからかもしれませんが。
ゴールがあるから走れるんでしょうね。
でもそれは私の2年という意味だけのゴールであり、このテーマの、この国の、ここの人達のゴールではないんですよね。
最初は、マラソンに参加したことすら間違いだったのではないかと思うぐらい気の遠くなるような道にぐったりし、歩き、とまり、水を飲み、路肩の応援すら耳にしたくなくなり、そんなこともありながらあと数キロまで来た感じです。
でも、マラソンじゃなくって、リレーだった。
走る距離は長いけど、バトンを渡す相手がいたこと、それは何より嬉しいことです。
いえ、一人っきりのマラソンじゃダメですよね、この仕事。
この2年をずっと一緒に過してきた、私の周りのインド人のみんなは、気が早くもずっとカウントダウンしています。
「かな、あと5カ月だね・・・」
「かな、あと4カ月半だね・・・」
「いなくなるなんて想像つかない。どうしよう、さみしい。」
って言われて涙目になられたら、私まだ4カ月もあるのに、”ちょっと息抜きに旅行でもしよ!”なんて思っているのに、えーっと、私だってどうしていいかわからなくなりました。
嬉しすぎて。
そして、さみしくて。
外国人のお友達がいらっしゃる人にはわかってもらえるかもしれませんが、言葉が通じあって、一緒の空間で過し、同じ話題で爆笑できたり、同じ話題に怒ったり悲しんだりしていると、相手が外国人だってこと忘れちゃいます。
もちろん、ここでは”私”の方が外国人なんですが、相手も忘れてるな、って思うような国籍とは関係のない友情は何にも変えがたいものです。
私にとって、彼らは ”インド人” ではなく、”友達” です。
県病院の分娩室は、改善の余地はあるものの、やっぱり以前に比べて格段によくなり、それを実感したとき本当に嬉しくなります。
目にみえるモノや環境の変化はもちろん。
ここでは何度も書いてますが、血圧計もなく、1年以上交換されていなかった粘液がドロドロについたカテーテルがネズミの走る床に落ちており、それで赤ちゃんの羊水を吸いだしたりしていたこと。
そもそも看護師もいなかったこと。
それに比べれば、ビックリな変化です。
BEFORE
AFTER
BEFORE
AFTER
あとは、こうしたらいいね、っていう自発的な言葉や行動がみられるようになったこと。
ヒトの気持ちに働きかけるっていう、行動変容へのアプローチは一番大変なことだからです。
私は”何をやった”って偉そうには言えませんが、彼女達の気持ちとリンクすることはできたのかな、って思います。
少し病院の席をはずしても、あまり支障がないだろうって思うことが多くなってきたので、いまは村を巡回中です。
病院で、ANM達の研修をずっとお世話してきて、そのANM達のその後のフォローアップのために。
何カ月ぶりに再会する子達もいて、みんなとっても懐かしく、そして喜んでくれます。
「カナディディー!ヒンディ語ペラペラになったねー!」
って、最初の最初の頃のバッチの子達は言ってくれて。
実はこんな奥地の僻地の場所で住んで働いていたのね・・・ って思うほど遠くで、たった2人で頑張っている子達や、
「トレーニングなんて行く暇ないから、来て教えてくれるなんて嬉しい」って言ってくれる家庭を持つオバちゃんナース達の、笑顔が嬉しい。
たとえ、その時だけだったとしても?
もし、まあまたやる気がなくなってその通りやらなくなったとしても?
巡回して総勢8・90人のフォローをしますが、そのうち数人でもいいからまた前進してくれるといいなと思います。
ちなみに、今クールの巡回の主な目的は、パルトグラム(分娩の経過をきちんと把握し、適切に搬送するためのツール)のつけ方を徹底させること。
研修でやっているので、再学習ですね。
ケーススタディやったり、事例集で早押しウルトラクイズ並にパッパッと読み取りアセスメントしてもらいます。
助産は、”情報を読み取ること、読みとった情報を正しく読むこと、それを持って先を見越すこと”
これが大切です。
訓練になっていれば嬉しいです。
あとは、物が整ってなくてできないってことがないように、なかったところの場所をオフィスに上伸すること。
村で離れて仕事をしているので、みんなの普段の愚痴を聞くこと。
片道80kmの距離からガッタンガタンの道を、私の住んでる中心地まで来て、初めて、”電気のある時間” に帝王切開ができます。
いかにリスキーな環境であるかを、再確認です。
暑いので、陽が低いうちに朝早くからでかけ、1日で3か所ぐらい回ります。
トタール140kmぐらいの距離を、何もない地平線と、牛の往来と、ターバンのおじいさんをみていると、この景色を懐かしむ私がそう遠くないんだろうと思い、センチメンタルになるのです。