気づいたら1カ月以上、書いていませんでした。
訪問してくださっていたかた、すみませんでした。
ちょっと、デリー北の避暑地に旅行してました。2週間ほど。
ひさしぶりにダモーへワープしました。
「ひさしぶりー!」って笑い合うと、人と素直に再会する喜びを感じて、あんなに ”都会が楽しすぎて、もう帰りたくない” って思った感情も、スルっと脱げて落ち着いてしまうのでした。
野菜の人も、近所の人も、鍵かかってるから日本帰ったかと思ったーって言ってたけど、そんなに近くないんだな、これが。
私が涼んでいようが、どしゃぶりの雨が降ろうが、人がひっきりなしに生まれています、はい、今日も。
”止まらずに 溢れ出てくるインド人。 混雑は 車両のせいか ヒトのせいか”
数日前から始まった雨季。
おかげで気温はぐっと落ち込み、日本の初夏のような感じです。
今年は例年よりずっと激しい雨らしく、突然はじまった雨季で、道路が寸断されました。
我が家も驚愕の事実が起こったのですが、とても公表できるような内容ではないので、知りたい方にはお伝えします。
人生で二度とない体験でした。
美しく、涼しい避暑地の写真とは裏腹に、ちょっとモヤモヤを一つ。
「ちょっと聞いてよ。」
そう言って、今日の日勤のカトリー・シスターが言いました。
「こないださ、
読み書きもできるような人でさ、
ジャバルプール(車で3時間半の小都市)で超音波やってきたっていう妊婦と家族がいたんだけどさ。
名字もティワリでさ(上位カーストだよっていう意味)。
なのに、超音波で女の子ってわかったからって、中絶しに来たよ。
こんくらいの子でさー。」
と、両手で20cmぐらいにして。
「さっきだって、真ん中のベッドで生まれた子の家族泣いてたよね。女はいやだって。」
ここではよくあることだけど、これは深刻で、結局国民が6:4くらいで男が多くなってきているらしい。
インドで、お嫁がいなくなります。
衝撃な話は、まだまだたくさんあるのですが、うまく頭がまわりません。
一つ言えることは。
インドはお金がないわけではないだろうに、その使い方も、政策の立て方も、なにもかも、現場を知らないお金持ちが考えているから、何もうまくいかないのだと。
少なからず、どの国もそういうことはありますが、人間が飛ぶ鳥の風の感じ方を知らないように、
改善を試みる上層部の人達は、貧困層の生活のその現状を想像すらできない。
知ろうともしない。
村のベッドで寝る勇気があるような本物は、この国では望めないのか。
また時に、村の人々の価値観は、あまりに現代の私達のソレとかけ離れており、会話がままならないこともあります。
戦国時代の人に、メールの説明をしているような気分。
具体例はまたの機会に。
結構大変です。
なんとも歯がゆく、不効率な話だらけ。
頭が仕事モードに戻った私は、ただの小さな国からやってきた一般の私にもわかることが、どうしてこの国の幹部はわからないのだろうと、やがて女が消えるかもしれないことも結局どうでもいいと思っているのかもしれないと、そんな一例を耳にして、遠くをみつめるしかなくなるのです。
帰国まであと、97日。
まあいっか、なんて思いながら、カレーを食べる。
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