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晴れな人生、生き方!
それでいて、夢がちりばめられていて、ところどころで出会えるといい。
自己満足だとも思いながら、夢の一つである国際協力に踏み出す。

*用語説明*
ANM・・Auxiliary Nurse Midwife(准看護助産師) 農村部で15・6の村を対象にドクターなしで診療所を運営する。分娩から成人・子どものケアまで。

ナース・・・日本のように看護師と助産師の資格が分かれておらず、それ以上のことも行う。例)会陰切開や、縫合など

2011-04-22

風の谷のナウシカ

去年は、乾季は雨なんて絶対降らなかったのに.
特にこの酷暑直前の時期はカサカサの乾燥で地も干上がっていたのに。
今年はビクビクしていた4月が終わろうというのに、いまだに涼しいです。
いえ、「涼しい」というと語弊があるかもしれないので、正確には暑いのですが30~35度ぐらいでおさまっているということです。
時たまザーーーーっと通り雨が降るのが雨季の時みたいで ”ヘンな天気” に落ち着かない最近です。
怖いものが来る来る、って思って待っているのになかなか来ないことの拍子抜けでなんだか生ぬるい気持ちです。

それと同時に、後4カ月あまりでやり上げてしまいたい仕事がたくさんあることへの焦りと、将来への準備と、帰国前にして大事にしたい任地の人達との1日1日の時間への寂しさと、いまだに少し穴のあいた日本を想う気持ちが、入り乱れて忙しい毎日です。
心が。


どしゃぶりの中、ネットもつながらない夜、大好きな映画を観ることにしました。
大好きだと言いながら、他のジブリに誘惑されて考えてみれば15年以上観ていなくって、本当に久しぶりに観ました。
あの時は、暗い気持ちが体の表面にぺたっと貼りつくような感覚しか残らなくって、でも気になるからきっと好きなんだろうって思っただけで、思えば私、どうして大好きなのかも忘れているようでした。


「風の谷のナウシカ」


もともと涙もろいのですが、涙が止まらなかったです。

長くても80年あまりしかないヒトの人生の中で、人間一人一人が欲望にまみれて生きています。
名誉や権力に翻弄され、争うこと戦うことで他人のソレまでも手に入れようとエスカレートすることが多い世の中です。
命は80年ポッキリのものではなく、祖先や子孫とで、過去と未来でつながっているのでその視野を持って生きているのだと思うのですが。
国の領地や、国権や、思想の違いを、欲をむき出しにして相手を制するために戦う人間たちと。
生きるために必要なこと以上のことを求めて、自然からの怒りを買っている今の私達の世界。

人間同士は、相手の息の根をしずめることで、力で負かすことが出来る(ように思っている)から争いが減らないのかもしれない。
もしかしたらそれが自然にも通用すると思って、力で封じ込めようとすると自然の怒りに触れるのだろうと思います。

汚染された水を海に流してしまった人間への怒りは、隣国が自分のところにも流れてきてしまうというような恐怖とは全くレベルの違う怒りとなって自然から還ってくるんでしょう。


自然にはかなわない、やっぱり人間は自然とともに生きている一部だと言うことを、考えずにはいられない今回の地震とナウシカです。

オウムが津波にみえて、仕方なかったです。


立ち入り禁止区域に指定された中の牧舎で100頭を超える牛が、つながれたまま悲鳴をあげながら死を待っているという。
インドに連れて来て、放し飼いにしてあげたいところですが、きっと一番辛いのはずっと一緒に暮らしてきた飼い主さん達なんだろうと思います。


怒りと悲しみに悲鳴をあげてる自然の声に、耳を傾けられるナウシカのようでありたいと思いながら、自分の欲を制するのがいかに難しいか感じている、生身の私です。

2011-04-10

Photoシリーズ ② どうぶつ

さて、No.1よりだいぶ期間が空きましたが、Photoシリーズ続きまして、「動物」

もうあまりにも ”普通” になりすぎて、全く違和感がないのですが、インドには人の存在と同じく動物の存在があまりにもありすぎます。
今まで行った先進国の町に動物が普通に歩いていることはもちろん、途上国の町を思い浮かべてみたけど首都や都会の道路に牛が寝ているなんてことはやっぱりなかったような気がします・・・


ということでインドで最も敬意を払われる、”神様の乗り物”=牛からご紹介。

都会でも、










田舎でも、










バスのまどから、触れるよ。










「はあ~ バス混んでたわ、まったく。やっと下車できたわね。」










こども。牛のくびのヒダヒダが、ぶよぶよしててかなり気持ちいい。
牛も気持ちよさそう・・・(だと思う。固まってる)










そこらじゅうに、牛、牛、牛。

目がとっても優しくて、かわいくて。

ドアを開けると、そこに牛。










みたいな、ウソのような現実。













「雨宿りしてただけなんですけど・・・・。すみませんねえ、出ていきますよ。」




続きまして、水牛。
牛乳といえば、水牛のお乳が多く、そこらじゅうにこれまた水牛。バッファロー。

向こう側に渡れません・・・・。
長いなー列が・・・










やっぱりいるよ、おとなと一緒に、赤ちゃんも。















ヤギって白いと思ってたけど、勘違い。
「ああ、はぐれたわ。早く帰らないと・・・」










「神様教えて、私の人生って・・・・」










たそがれてます。



馬ね。













らくだね。










はい、そしてインドといえば、

象ね!















このほかよく見かけるのは、

もちろん大量の犬に、サル、ひつじ、豚、イノシシ、リス。

あまり見ないけど、野生でいるのが、

くじゃく、うさぎ。

逆にみかけないのが、

猫。


猫はインド人に嫌われているけど、でも、いなくない???



共に生きる。
共に死ぬ。
だって、みんな生き物だから。
だって、ここはインドだから。


動物=ジャーヌワール

2011-04-06

一足お先に。

毎日、日本の初夏ぐらいの陽気です。
ちょうど海開きぐらいの。
まだまだ全然大丈夫です。

これから。
これから恐怖の酷暑がやってくる。

暑さと乾燥で、体が冷えるものを欲しているので、ジュースではなく果物から。

一足お先に。
すいか。











出始めのせいか、高かった!
80円。

あと旬なのは、パパイヤ、マスカット、オレンジってところです。
グァバは終わり。
これからマンゴー。

スイカを小さく切って、保存です。
そのスイカに、切ったバナナと、マスカットを混ぜて、マサラソルトをかけると、とってもおいしいんです!
すいかの代わりに、パパイヤでもいいよ。

2011-04-03

インドの鉄道

ブログのデザインをいじろうと思ったら、なんか元に戻らなくなり、気に入らないので大幅改善しようと思いながら新しい機能になっていて、めんどくさい今日です・・・

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インドは鉄道の歴史が古い。
日本の在来線の役割よりはむしろ、長距離列車がメインで、縦横無尽何千キロの世界を一日何千本と走っています。
飛行機より格段に安く基本寝台列車のため、国民の重要な足であり、広いインドでは必須であり、列車を制したものがインド旅行を制すると言っても過言ではないと思います。

そんなインドの鉄道、もともと乗り物好きな私は大好きです。
いろんなことを説明したいのですが、これ以上は「鉄子の部屋」と化してしまうので自粛します。
またの機会に・・・。
私は鉄子さんでもなんでもないですが、インドは鉄男・鉄子さんには一生分の楽しみがある気がする・・・


さて、空港がないこの町は、どこに行くにもまず電車で移動しなければなりません。
首都デリーまでは12時間、大都市ムンバイだと20時間、南のIT都市バンガロールで乗り継ぐこと36時間程度です。
2・3時間はバスの距離。
6・7時間ならかなり近い!
12時間なら、まあ普通。
24時間で行けるなら、もち電車っしょ。

な、インド国民のみなさん。
どこに行くにも電車でGO。

そんな電車に私ももう何十回乗ったかわかりません。

基本荷物が大量なインド人。
これは話すと長くなるのですが、基本的に食べ物も食器も持参しちゃうところがあるので、電車の中はすぐに家族の居間と化します。
そして、基本長い時間をともにするので、そこには様々な人間関係や人間模様が現れてきます。
これがとっても面白い。
うちの大家さん夫婦はその昔、48時間近くともにした夫婦といまでも連絡をとっておりついこないだ10年ぶりに再会を果たしたなんて言ってました。


だいたい、私の住んでる町の駅から私(外国人)が乗ってきたり、そこで降りるということがインド人の好奇心としては放っておけないらしく、必ずつっこまれます。
「あんた、一体ダモーなんかで何してるんだ?結婚したのか?」って。
で、運がいいとき(運が悪いのか・・・?)は、その後10時間近くに渡ってインド人の話し合い手になっています。

あるときは、向かいのおじいさんにつかまり、ひととおり全ての質問に答えること3時間あまり。
私が横になってうたたねしていると、
「ベター、ベター」(←子どもっていうヒンディ語だけど、目下の者への愛着を込めた呼び方です。)
って起こされて、
起きると、大量のチップスとコーヒーを用意してくれていた。
ベターのために買ったぞ、って途中の駅で買ってくれていて。
断っても何も生まれないどころか、インド人の機嫌が悪くなるので、お言葉に甘えて食べた。
すると、じいさんの奥さんが作ったお弁当があったのに、それとは別に私と自分用に車内でターリー(カレーやチャパティの定食)を注文し、そのお弁当と合わせて死ぬほど食べさせられました。
日本の地理から私の給料や家族のことまで質問ぜめにし、奢るだけ奢ったらおじいちゃんはさっさと寝て、私は深夜着なのでそのまま下車してきました。
とっても可愛がってくれたので、名前だけでも聞こうと思ったのに、
「名前なんぞ知らんでよい。じいちゃんと呼べ」と言われ、
その後じいちゃんがどこに消えたのかわからぬまま、いい思い出だけをもらいました。



またあるときは。
4人席(2段ベッドが向かい合わせ)で、3人家族と一緒になったとき。
たまたまダモー出身の新妻さんが乗り合わせており、一通り話終わった後、私が寝ていると(なんだか寝てばっかですが)、また無理やり起こされ、その家族のもってきていたおひるごはんを振る舞ってもらいました。
インド人って、食べることがとっても大事で、
「食べていきろ」っていう言葉があるぐらいなんですが、
自分だけが食事をしているという状況がどうしてもダメみたいで、電車に限らず自分が食事していて周りがしてないと必ず食べろと分けてくれたりします。
まあ状況にもよりますが、そのときも、鍋いっぱいに、容器いっぱいに持ってきたカレーなんかをつぎつぎわんこ式によそってくれました。


それでも、観光客などを狙った、飲食物に睡眠薬を混ぜて泥棒するなんていう事件があるみたいで、車内にも他人から飲食物をもらわないように、なんていう注意書きがあったりします。

インドやインド人に慣れていない人は、マネすると大変かも?
私も偉そうなことは言えませんが、かなりの場数でインド人と接して目利きは相当効いているからできるマネ?
あと、インド人の質問攻撃を上手にかわせず楽しみより疲労が倍増する人は、早いうちに寝ましょう!
気に入られると起こされるけど(笑)


でも、繰り返し。
大半の人は、とっても心優しいインドですよ。