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晴れな人生、生き方!
それでいて、夢がちりばめられていて、ところどころで出会えるといい。
自己満足だとも思いながら、夢の一つである国際協力に踏み出す。

*用語説明*
ANM・・Auxiliary Nurse Midwife(准看護助産師) 農村部で15・6の村を対象にドクターなしで診療所を運営する。分娩から成人・子どものケアまで。

ナース・・・日本のように看護師と助産師の資格が分かれておらず、それ以上のことも行う。例)会陰切開や、縫合など

2009-07-03

行く理由

「その国の人は、きっと亡くなってしまっても、それが運命で、仕方のないことで、悪魔が宿ったとか、そういう寿命だったんだとか言って受け入れているんだと思う。そうやって、自然の流れの中で生きている。私たち先進国の人間が乗り込んで、お母さんや赤ちゃんを助けることって本当にいいことなの?生きるものが生き、去りゆくものが去る。それでいいんじゃないの。」

よく聞く言葉です。
そして、昔私も考えました。
それが運命だから。
そしたらどうして私は行くのか。

あなたは、自分の母親が亡くなったとして、
あなたは、自分の子どもが亡くなったとして、
あなたは、自分の奥さんが亡くなったとして、
運命であっても、悲しくないですか。受け入れられたとして。でも悲しくないですか。

私は、
きっと理由が運命であれ、悪魔であれ、貧しさであれ、それがどうしようもなく仕方のないことであれ、
子を亡くす親の悲しみに、理由はないと思っています。
その悲しみに、国の違いはないと思っています。
それだけが、行く理由です。

命は自然の中にあるものだから、生きるものは生き、亡くなるものは亡くなります。
当たり前のことで、この高度先進医療国の日本でも仕方のないこと。
たくさん目の当たりにしてきました。
だから、すべての命を救い、すべての悲しみを消し去ることなんて、私の力どころか、神様の力を借りてもできることではなく、そんなことはあつかましくって人間の驕りだと思います。

だけど。

それが助かるはずの命と知らなくて失った命だとしたら。
その命が本当は消えていない命だとしたら。

私の中には、”それなら私が行ってみたい”という選択肢しかなかった。

2年は短いです。
歴史にとってはただの点で、私の人生にとってはただのファーストステップです。
何も変わらないかもしれない。
でも、何か変わるかもしれない。

ラオスに行ったとき、環境に関係なくとびっきりの笑顔と優しさを感じたとき思いました。
「国際協力は意味があるのか」
「日本が得た豊かさと、失った豊かさ」
永遠のテーマです。
考えれば考えるほど、わかりません。

ただ、”自分が思っているのなら”、しないよりはきっといい。
それだけが行く理由です。

3 件のコメント:

  1. 国際協力…
    色んな意見が飛び交う分野だけど
    どれが正解か分からないけど
    驕りでも高ぶりでもない
    貴女の真摯な志を貫いて欲しいと思う

    ファイト!

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  2. >yama

    ありがと~
    重い記事になってしまいましたが、ま、たまには!
    どうなることやら。無理せず頑張る!

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  3. 何がいいかわからないし、それが正しいのかもわからない。
    ただ、『感じた』KANAちゃんを心から応援してるから。
    進んできてください。
    未知の世界へ。

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