あけましておめでとうございます!
インドで元気にやってます!
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さて。
元旦、祖父母の家に集まった我が親戚の間でこんな疑問が湧いたと、母から聞きました。
「携帯電話が普及してるのに、なんで洗濯機とか電子レンジとか普及せんの?ってみんな言ってたよ」って。
そう言われて、2日ほど考えてみました。
物流とか、経済力とか考えてみましたが、違う気がします。
流通ルートは作ろうと思えば作れそうだし、経済力がある人は田舎にもいっぱいいます。
要するに、必要ないのだと私は答えを出しました。
もしも洗濯機があったら。
洗濯だけが唯一得られる職業である、洗濯カーストの人々。
次の日から失業です。
そして、自分で洗濯なんてしない中流以上の人達、洗濯機使う必要ないですよね。
自分で洗濯をする洗濯カースト辺りから下の人達、洗濯機買う余裕ないですよね。
洗濯機、入ってこないわけです。
もしも掃除機があったら。
掃除だけが唯一得られるというか、生まれた時から掃除人(スイーパーと呼ばれてます)の家族に生まれたら、その時点から君の人生は掃除人。
彼らの仕事がなくなります。
というか、床掃除なんて自分で絶対しない中流階級以上の人達、掃除機必要ないですね。
自分で掃除をする下層の人達、掃除機買う余裕ないですね。
掃除機、意味なさないわけです。
じゃあスイーパーに掃除機を使って掃除させれば・・・
掃除機なんかより、ずっと綺麗に手早く掃除できちゃいます。
特に必要ないですね。
掃除機、入ってこないわけです。
ゴミ箱がないインド。
ゴミはすべて、床にすてます。もしくは窓の外に捨てます。
その捨てられたゴミを含めて、床も道路もスイーパーが掃除します。
それだけは絶対にできない私。
かといって、ゴミ箱がない。
仕方ないので、こっそり持ち帰るゴミがかばんの中に増える。
家に何十年も出入りしている、食器洗い係のシュードラ(カーストの最下層です)のおばあさん。
私がテーブルでご飯をごちそうになっている横の床で、同じご飯をごちそうになっていました。
他の家も同じでした。
さらに他の家では、同じ部屋では絶対に食べませんでした。
たとえ声をあげて笑うぐらい話ができる間柄だとしても。
トイレの掃除とか、床の掃除とか、食器洗いとか、育ちがちゃんとしている女の子がするようなことではないそうです。
日本には、何カーストがあるの?ってきかれて、カーストはないよっていうと、みんな初耳みたいな表情になる。
ご存じかと思いますが、バラモン・クシャトリア・バイシャ・シュードラと4つに分けたワルナの他、さらに細かく職業が分業されています。
1950年に、法律で表面上廃止されましたが、現実は何も変わっていないそうです。
結婚は同じカーストでしかしません。
何百年も交わらずに横割りで社会が進んできました。
私には何もできないし、否定も肯定もしないスタンスです。
しかし、現状はこんな感じの世界です。
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