1人のナースを含む、固定の3人チームでとてもシステマティックに管理されているオペ室。
(もちろん日本とは比べ物になりませんが、現地にしては上出来)
分娩室もそんな風にしたい!って思って、足しげくオペ室に通い、相手を褒めてたくさん教えてもらいました。(知っていることだけど、知ってるけど・・とは決して言わないのがミソであり我慢)
そしたらオペ室チームと出会うたびに、笑顔で
「カナー、なんかできることがあったら言ってね。」
と言ってくれる最近。
そして、その姿を見ていた産科のドクター達が、
「私達がカナにできる助けはなに?」って言ってくれました。
ああ、その言葉だけで十分嬉しいです。
この人がいなければ・・・もっとスムーズに事は運ぶ。
という、産科の師長。というか、おばさん。
でも、別に悪人なわけじゃない。
ただ、ムズカシイ。
でもずっと負けじと距離を縮めていったおかげで、彼女が私をかばってくれたことがありました。
なんだかわからないけど、心から嬉しかったです。
もっと縮めてみよう。
え?もちろん産科をよくするために・・・です。
同僚の一人がお産。
特別に、キレイなオペ室でお産をさせてあげ、産後ひっきりなしに訪れる同僚達。
私はずっと付き添って、経過を書いてました(専門的にはパルトグラムを・・・)
こういう、職員はちょっとVIP対応な感じと、みんながやってくる感じと、その中に自然に入れてもらえている感じが日本で働いていた頃を思い出して懐かしくって、嬉しかったです。
もちろん、平和なお産で元気な赤ちゃんの誕生はその日1日を幸せにしてくれました。
3人同時にお産になることがあったって、30人ぐらいの褥婦と、10人ぐらいの産婦にあてられた日勤ナースは1人。
たまたま入った分娩室で、一方がお産をしているときに一方から7カ月の子が生まれました。
早産です。
人がいないので、勝手に。
そこに出くわした私。
さて。
必死に蘇生し、保温、吸引、ない酸素ボンベを取りに行かせること数回、病院内を家族を連れまわして、そんなこんなで小児科医に薬処方させて、もう大丈夫かなと思うまで軽く2時間程費やしてしまいました。
翌日、鼻管からの母乳のあげ方を指導し、注意点を伝え、ここでは必ず放っておかれるので無理やりドクターやナースに診させに連れていき、そして必ず5日後外来に来るように伝えて退院させたのが今日です。
(こんな未熟児でも勝手に退院にさせられて・・・!それはさておき。)
ずっとそばにいてウンウンとうなずくだけだった旦那さんが、
「こんなによくしてもらって・・・。うぅ・・・。他の人はみんなこんなにしてくれないよ。本当にありがとうございます」
ってまっすぐ目を見て涙ぐまれました。
あたりまえのことで、それどころか、何もないから何もできないのにこんな言葉をもらって。
照れくさくって、
「たいしたことじゃないですよ。かならず来てね、1週間後に!」と伝えました。
ああ、嬉しかった。
当たり前のことなのに。
県病院で6日間コースのIUD(避妊具)の研修が行われています。
最近ガイドラインが変わったパルトグラム(お産の経過を見る用紙)。
ずっと以前にお産の研修を受けているその看護師達はそのことを知らずに今も古いままのやり方でやっています。
だから、この研修の間に、避妊具と全然関係ないけど、伝えませんか?と言ってみた。
だって、私達がフィールドの病院を1件1件回るのはとても大変だから。
「いいアイディアだわ。一緒にやろう!」
と言ってくれた女医さん。
2日後ぐらいに彼女の講義の時間をもらうことになりました。
良かった、ずっとやりたかったんです。
後は仕事と関係ないけれど。
研修中のANMの子が、
”カナと、この時を忘れないために”
と言って、こどもにタロウと名付けてくれたこと!
何十もの名前を提案したのですが、なぜかTAROが人気でした。
もう一人、妊娠7カ月で研修中だった子が、
”カナにとりあげてもらうために11月来るよここに”
と言ってくれたこと。
その言葉は、助産師にとって一番嬉しい言葉です。
嫌なこと、悲しいこと、辛いこと、不満と愚痴の方が多い気がするけれど、
嬉しいこともこんなにある。
だからやめられないんですね、生きることって。
だから素敵なんですね。
TAROと、TAROのおかあさん。
うん。
返信削除やめられないんですよね。
そんなに、かわいい笑顔を知っているから。
ねっ
>mariさん
返信削除私も愛嬌でのりきりなければ・・・
がんばります!