Theme of the blog

晴れな人生、生き方!
それでいて、夢がちりばめられていて、ところどころで出会えるといい。
自己満足だとも思いながら、夢の一つである国際協力に踏み出す。

*用語説明*
ANM・・Auxiliary Nurse Midwife(准看護助産師) 農村部で15・6の村を対象にドクターなしで診療所を運営する。分娩から成人・子どものケアまで。

ナース・・・日本のように看護師と助産師の資格が分かれておらず、それ以上のことも行う。例)会陰切開や、縫合など

2011-08-01

汚い

少し前に、某途上国から事務所のスタッフ(日本人)がダモーまで視察で来たとき、各国の途上国で仕事をされてきたというその人、一言いいました。

「これは・・・・これはひどいわ。」って。

「いままでみたどこよりもひどいね。ネパールの奥地よりね。・・・うう、これはひどい」って。

難民支援してた友達もね、言ってましたね。
「うーん、ひどいね」と。


なんでしょうね、汚いのです、病院もなにもかも。
そりゃ、技術とか態度とかも申し分ないぐらいヒドイんだけど、とにかく病院なのに衛生が悪すぎる。
子猫大のネズミがいるし。


アフリカの診療所も、ラオスの診療所も、タイの難民病院も、イエメンの病院も、ここよりずーーーとずーーーーとキレイだったし、街中ゴミだらけってことは少なくともなかったな。


私の独断ではなく、これ、絶対カースト制度が骨の髄まで染み渡っているせいだと思います。


どこの国でも、環境整備はナースの基本中の基本です。
というか、ゴミをそこに捨てても、捨てなくても、結局困るのは自分であり、結局片付けるのは自分っていう構造が家でも仕事でもそうだと思うんですが。
インドの場合、極端な話(でもないか、日常的に)、オフィスのデスクまわりをゴミだらけにしようと、家の中にゴミを捨てようと、もちろん病院の床をゴミだらけにしようと、それを片付けるのはシュードラカーストのゴミ掃除の人だけです。
その片づける人のことを思って、じゃあゴミ箱に捨てようなんて思いはこれっぽっちもない。
だって、自分より下のカーストだよ?ってな話です。
どんなに汚しても、少し後にはキレイになってる。
そんなことが幼いときから続いている社会。
他の国での在住経験があるような、博識あるインド人ならまた違うかもしれませんが。
少なくとも伝統的文化で暮らすインド人圏は絶対にこうなってる。


もしも、間違って、ゴミが床に落ちてしまっても?
床に落ちたものを拾い上げるなんて、地位のある人がやってしまってはいけません。
「やらない」ともいうし、地位バランスがぐちゃぐちゃになってインド人同士が混乱・対応できなくなるので「やってはいけない」のです。

全インドがそうなってる。


そんな国で、小さなときから育っていて、ゴミ箱にゴミを捨てようというのはとっても難しいんだろうと思います。
日本人の私には苦しい話です。


他の国で、日本人である自分がやることでその背中を見せる活動をしよう、とかいう話ありますが。
そんなの本当に効き目なし。
そんなことしても、完全なる階級社会には通用しないってわかりました。


些細なことですが。

それでも、病院でゴミをとりあえずゴミ箱に捨ててくれる時が多くなってきたのは、嬉しいことです。

拾いはしませんがね・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿