とりあえず3カ月、ここを知るのに精一杯で、中心の外は一体どうなってるのかずっと気になってた。
そこからANMが研修に来たり、患者が搬送されて来たりするのに、その現状を知らずして何かにアプローチはできない、とずっと思っていた。
今週少しタイミングがあったので、友達のANMをつたって村に出てみることにした。
突然の電話一本で、いきなり病院に迎えにきてくれたり、びっくりするほど優しい私のお友達たち。
そのうちの一人が、今日は彼女のSC(サブセンター)へ連れて行ってくれた。
ここ県庁所在地から1時間少しのところ。
プテラという村。
ダモーなんて、大都会だった!
ずっと田舎だなーと思っていたけど、東京駅ぐらいとはいえ、やっぱり県庁所在地だった!
村はほんとに小さくて素朴なところで、とても落ち着く場所だった。
村の女子小学校へ足を踏み入れる。
寒いからと(私は暑い)、みんな外で勉強。
村の子たち、みんな服も汚れているし、はだしだけど、笑顔が本当に可愛かった。
「なまえ何って聞いてよ。。」
「え、やだ。あんた聞いてみなよ。」
「えーー。じゃ、き、き、聞いてみよっかな。。」(はずかしい、下向く)
「な、な、名前なんですか?」
カワイイ・・・
カワイイ・・・
数えるほどしか人が住んでいないんじゃないのか?と思うぐらい、まばらな人。
周りは大草原が遠くまで見渡せる。
マンゴーの大木。
の下に、神様である牛さん。
その牛さんの餌を運ぶ、おばあちゃん。
その糞を燃料に、火をおこす。
そして起こした火で、学生のゴハンを作る。
あまりにも小さい分娩室。
それでもちゃんと手が行き届いているところもあり、そこから彼女達の仕事に対する愛に溢れている場所であることがよくわかった。
「何か困ることある?」「感じていることある?」「こういう時どうするの?」と、いろいろ質問攻めにしてみた。
気持ちはあっても、どうにもならないことや、工夫していることなど語ってくれた。
そして、深く心に残った一言。
私が、「でも15もの村の人、全部見なきゃダメで、24時間待機で、本当に大変ですね。仕事頑張ってやってらっしゃるんですね。」って言ったとき。
35年になるANMの彼女、こう言った。
「そうね、大変かもしれない。でも、本当にこの仕事が好き。大好き。いい仕事よ。」
と。
本当に、心の底から嬉しくて、涙が出そうだった。
「私も大好きです。一緒に改善がんばりましょう、努力してみます。」って、国を超えて助産師同士の気持ちを分かり合えた思いだった。
本当に忙しくて、やりがいもみつけられなくて、長年過ごしてきたんだろう県病院のナース達。
彼女達にも、いつかこの思いを思い出してもらえるために、なんとか2年やってみたい。
どこから聞きつけてるのか、どんどんどんどんセンターに私を見学にやってくる。
写真は、向かいの男子学校の先生達。
こんなところに来たものだから、大大大注目だったが、一緒にこれからの活動をお祈りさせていただいた。
なるほど、周りはこうなってたのか。
穴だらけのパズル。
踏み出してみて、また一つ、埋まった気がする。
0 件のコメント:
コメントを投稿