当たり前ですが、手術は麻酔が必要。
この麻酔っていうのが、思っている以上に難しく奥深いものなんですね。(って、私はかけたことがないのでよくわからないんですが、とても難しい領域らしいです。)
麻酔科医って、日本でもすごく少ないって言われているんですが、ここも同じく。
ドクターになる人は、やっぱり直接診たり、切ったり、縫ったりする分野のドクターが多いんでしょうね。
で、その麻酔科医ですが、常駐はいなくって、数か月前に来た新しい麻酔科医も、隣の県から来ている。
なので、緊急時は、麻酔科医がいなくって手術できなくって、車で3・4時間の都市まで搬送です。
問題は、その新しい麻酔科医。
インド(都市部はそうでもなくなりましたが、特にここ農村部なんか)では、飲酒や喫煙は、ドラッグ常習ぐらいの悪とみなされちゃいます。
めっちゃ白い目。
その麻酔科医、24時間お酒臭い。
うえに、ものすごく感じが悪いんです。
多分同い年ぐらい。
別に私には何の被害もないけれど、
帝王切開で生まれた赤ちゃんを何回も何回も叩いたり(呼吸の刺激だとしても、やりすぎ)、
ボールみたいに上になげてキャッチを何回もしたり(ドクターならシェーキング・ベイビーの文献を読んで!)、
使用したチューブなんかを床になげつけたり、
は、もう百歩譲るとして。
適当に麻酔して、麻酔が効いてない!
帝王切開中に、痛くって足動かしてますけどー!
これってすごく危険。
しかも、麻酔を足すんじゃなくって、叫んでるお母さんの顔を叩いて黙らせたり。
誰も言えないんです。
医者だからっていうだけで権力を握っているし、彼がいないと、手術ができない。
本当に偉い人は、偉そうにしないもんですが、ああいう中途半端な人が一番やっかい。
でもそれでも、頼らざるを得ないっていう環境。
ため息もんです。
医療者の方ならわかってもらえるかもしれませんが、キレイ事じゃなくって、自分が責められる以上に目の前の患者さんが痛めつけられてる時の悔しさったらありません。
インドのブラックマネーは想像を絶するぐらいの巨額であり、スイス銀行に隠されているそうですが、そのお金を思うたびに、国ってなんのためにあるんだろうって思います。
”国民を救うためか、殺すためか”
どうせそのお金の保持者もいつか死んでしまうのに。
ばっかみたいです。カネと権力。
本当にばっかみたい。
そんな世界で、キレイであればある人ほど、苦しむ。
アル中の麻酔科医に年間何千もの手術がたくされているっていう環境に、そんなことを思います。
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